「自死問題」 で

調査特別委員会を設置!



 2年7カ月の間に仙台市立中学校の3 人の生徒が自死するという痛ましい事件(15年9月、16年2月、17年4月)が起きました。いずれも「いじめ」が原因ではないかという疑念があり、今年 4月 の件では教師による体罰の実態も浮き彫りになりました。

 仙台市は15年と16年の事案につい ては、「いじめ防止対策推進法」に基づいて「いじめ対策専門委員会」を設置して原因究明に乗り出しましたが、自死の原因究明には至っておりません。とくに 16年 のケースではいじめの要因すら解明できず、保護者より仙台市に対して再調査の要請があり、仙台市長の下に第三者委員会を設置して取り組んでいくことになり ました。

 今年4月の事案では、昨年度に8件の いじめが報告されていましたが、保護者への報告が不十分であり、かついじめた生徒の保護者へは報告されていなかったこと、1年生の時の担任から2年生の担 任への引き継ぎが不十分だったことや学校全体で共有されていなかったことなどが明るみになっています。全校生徒へのいじめに関するアンケートの報告は議会 にも示されましたが、教師による体罰についてはアンケート調査を始めたばかりということもあり、自死事件全体の概要すら今後の調査を待たなければなりませ ん。

 このような事態の中で、議会として傍 観することは許されないという危機意識もあり、議会としての対応を検討してきました。そして、「事実関係の把握と原因の究明を行い、速やかに、いじめ及び 体罰の防止策を講じることを求め、児童・生徒が安心して健全な学校生活が過ごせるようにすること」を目的とした、「いじめ問題対策調査特別委員会」を全議 員で設置していくこととなりました。



学校給食費の「公会計化」とは?


 仙台市立学校の給食はセンター方式 (小学校57校、中学校44校)と単独調理校方式(小学校66校、中学校12校、特別支援学校1校、定時制高校2校)で供給されています。その給食費は、 センター方式は仙台市が直接徴収する「公会計」となっていますが、単独調理校では学校が直接食材を購入し、調理・供給して、その給食費は直接学校に納入す る「私会計」となっています。そのため会計の透明性の問題や、給食費の納入にかかる督促など教職員の負担の問題などが指摘されてきました。社民党市議団は この問題を98年から取り上げ、「公会計化」を求め続けてきました。ようやく16年度から市教委が取り組む姿勢を見せはじめ、今議会で公会計へ事務の効率 化等のためのシステム改修費が計上されました。
19年度から実施されることになっています。




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